2019.04.01

AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト合格体験記


先月、AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトを受験し、無事、合格することができました。 この記事では、合格するまでにやってきたことやおすすめの勉強法などについて書いていきます。

基本的な情報

勉強開始前の私の状態

  • 文系新卒エンジニア。普段の業務はWebアプリ・フロント開発。業務でインフラを扱った経験は無し。
  • 入社後の研修でインフラについての基本的な事項(サーバーとはなにか、サブネットとIPアドレス、DNSなど)は一応学んでいる。
  • AWSについては全くの無知。EC2やS3といった基本的なサービスすら知らない状態。

この状態からスタートして、約4か月間勉強し、合格することができました。

受験のきっかけ

会社の方針で新入社員は全員AWS-SAAを受験することになっていたので受験した次第です😅
きっかけはともあれ、資格勉強を通してインフラ周りの最近の動向(サーバレスやコンテナなど)について知ることができましたし、AWSについて話している先輩エンジニアの会話にもついていけるようになったので、受験してよかったです!

勉強期間

2018年10月下旬から2019年2月上旬にかけての約4か月間。 平均して大体、平日に1時間、土日に3、4時間程度の勉強をしていました。

結果

本試験1週間前の模擬試験で80%、本試験では87%で合格しました🎉

合格までにやってきたこと

1.書籍で勉強

book

まず初めに、AWSの本を買って読むことから始めました。
ホワイトペーパーブラックベルトなど、AWS公式のドキュメントもネット上にあるのですが、

  • 量が多い
  • 専門用語がバンバン出てきて難しい
  • 内容が断片的

なので、初学者がいきなり読むと挫折してしまうかもしれません(僕も最初、全然理解できませんでした)。

本の情報は、内容が最新のものでなかったり、漏れがあったりといった欠点もありますが、逆に言えばポイントが絞られていますので、最初のとっかかりをつかむには本の方がよいでしょう。 ということで、最初のうちは本で勉強して、基礎を押さえることをお勧めします。

僕が実際に読んで勉強した本がこちらになります。

合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

通称「青本」です。
リージョンやアベイラビリティゾーンといったAWSの基本的な概念から、EC2やS3、RDSなどの主要なサービスまで一通り押さえられています。さらに各章末には確認問題がついていて、試験の練習にもなります! 僕はこの本を2周読んで基礎を固めました!

・・・が、2016年出版の本ということもあって、さすがにちょっと内容が古くなっています(いい本なんですけどね)。 これから勉強を始める方は、今年の1月に出たこちらの本で勉強した方がいいかもしれません。

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書

こっちの本は、友人が持っていたのをパラパラと見せてもらっただけなのですが、大体、青本と同じような使い方ができそうでした。

2.実際に触ってみる

blockbuilding

しかし、本だけだとどうしてもイメージが湧きにくい箇所が出てきます(「EC2を起動するには、マネジメントコンソールを開き、仮想マシンイメージを選択し…」と文字だけで言われても何のことだかよくわからない・・・)。 ですので、本での勉強と並行して、実際にAWSのサービスに触れてみることを強くお勧めします!

AWSには無料枠というものがあって、一定期間・一定の利用枠の中で、AWSのサービスを無料で試すことができます。是非、活用しましょう。
※期間を過ぎたり、枠以上の利用をしたりするとお金がかかってしまうので注意。

僕の場合は、会社がハンズオン資料を用意してくれて、それをもとにEC2サーバーやRDSを立ち上げたり、S3を操作したりということをしました。
実際にコンソールにログインして、ボタンをポチポチしながらEC2サーバーを立ち上げるだけでも、理解がグッと深まりました!

初めてAWSを触る際、ハンズオン資料などがあればよいのですが、もし参照できる資料がないという場合は、以下の書籍がおすすめです。

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版

2017年の本なので、画面が一部現在のものと異なっていますが、問題なく使用できます。本の通りに操作していけば、AWS上にEC2サーバーを構築することができます。また、ネットワークについても詳しく書かれているので、AWSに留まらずインフラの基礎も学ぶことができます。

もしくは、「AWS (AWSサービス名) 構築方法」等でググると色々な人が記事を書いていますので、そういったネットの記事を参照するのもいいと思います。

3.問題演習!

studying

勉強した内容をきちんと理解できているか、問題を解いて確かめます。問題はとりあえず上で紹介した本に掲載されているもので十分かなと思います。

章末問題を解く→解説を読む→章の本文に戻って、問題になっていた箇所を確認し、理解を深める→わからない用語等あればネットで調べる
という流れで僕は勉強しました。

本に載っている問題は、ただ正解するだけでなく、その選択肢がなぜあっているのか、また間違っているのかを説明できるようになるまでやり込むとgoodです!

あと非公式ですがWEB問題集というのもあります。本に載っていないサービスを知るきっかけになったりもしますので、こちらも解いてみるといいと思います。

このあたりまでくるとAWSの公式ドキュメントも読めるようになってくると思います。問題を解いていてわからないことが出てきたら、公式資料にもあたってみましょう。

4.デザインパターン、ユースケースを知る

AWSfigure ※上の画像はAWS公式サイト(EC サイト移行のためのクラウド構成例)よりお借りしたものです。

問題演習をしていて気づくと思うのですが、企業が抱える課題が記述されて、その課題を解決するのに最適なサービスの組み合わせを答える、というような長文の問題が結構出てきます。
本番の試験では、単純な知識問題よりもむしろこっちの長文問題の方が多く出題されるようです(実際に僕が試験を受けた時も、7、8割は課題の解決方法を考えさせる問題だったような気がします)。

長文問題を解けるようになるためには、各サービスの特徴だけでなく、サービスの組み合わせ方やユースケースに関する知識も必要になってきます。

そこで試験1か月前くらいから長文問題対策のために、以下の書籍を買って勉強しました。

Amazon Web Services 定番業務システム14パターン 設計ガイド

Webサーバー一台のシンプルなキャンペーンサイトから、Redshiftを利用したデータ分析システムやLambdaとAPI Gatewayを組み合わせたサーバレス構成のWebサービス、さらにはオンプレミス環境と連携したハイブリッドクラウドまで(他にもあります!)、14種類の定番構成パターンが紹介されています!まさにサービスの組み合わせ方を知るのに最適な一冊でした。

Amazon Web Services エンタープライズ基盤設計の基本

こちらの本は、ロードバランサ―とEC2というシンプルな構成のコーポレートサイトからスタートして、そこにAWSサービスを付け加えていって徐々にシステムを改善していく、という内容の本です。なぜ、どういう基準でこのサービスを選択するのか、ということが丁寧に書かれているので、納得しながら読み進められました。 おまけで章末問題とEC2起動ハンズオンもついているのでお得な一冊です。

…というようにとてもいい本だったのですが、時間が足りず、最後の方は斜め読みになってしまいました😅
それでも、本番の試験ではこの本で身に着けた知識が大いに役立ちました。
長文問題に不安のある方には、一読をお勧めします!

5.模擬試験、最後の仕上げ

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試験1週間前のタイミングで模擬試験を受けました。
※ちなみに模擬試験は一回しか受けられず、問題も試験終了後に後から見ることができないので、メモを取りながら受験することをお勧めします。

結果は80%で合格圏内でしたが、Specify Secure Applications and Architectures(セキュリティ関連)の項目だけ50%でした。なので最後の1週間は、IAMやKMS、S3とEBSの暗号化あたりを中心に復習していました。

こんなふうに、模擬試験を受験するとトピック別のスコアも教えてくれます。
弱点分野を中心に勉強して本番に備えましょう。

6.試験当日

climbing

最後の方はバタバタとしていたので、結構、緊張しながら試験時間を迎えました。

いざ試験問題を解き始めると…わからない(焦)。
「序盤の方に重めの問題をぶつけてくるから、わからなくてもとりあえず解き進めていった方が良い」という先輩のアドバイスを思い出し、心を落ち着かせて、一通り解くようにしました。

先輩のアドバイス通り、最後の方は短めの知識問題が多かったような気がします。
時間は割かし余裕があったと思います。頭からもう1回解き直してちょうど試験終了時間になりました。

ほとんどの問題を消去法で解き、いまいち合っているのかどうか確信の持てないまま試験を終えたのですが、結果は合格(試験終了後、すぐに結果が画面に出る)。ニヤけてしまうのを押さえながら会場を後にしました。

後日、メールで試験のスコアが送られてきたのですが、総合スコア87%と、思っていた以上に良い成績だったのでビックリしました(笑)。

以上が私のAWS‐SAA合格体験です。
試験には合格しましたが、実務でAWSを使いこなせるかと言われるとまだまだだなというのが正直な実感です。今回勉強したことをとっかかりにしながら、折に触れてこれからも勉強を続けていきたいと思います。

おまけ

toy

勉強する際に意識していたことやちょっとしたコツです。

原理原則を押さえる

AWSにシステムを構築するうえで、押さえておくべき7つのベストプラクティスというものがあります。

1.故障に備えた設計で障害を回避
2.コンポーネント間を疎結合で柔軟に
3.伸縮自在性を実装
4.すべての層でセキュリティを強化
5.制約を恐れない(ITリソース量の制限などオンプレミスとは考え方を変える)
6.処理の並列化を考慮
7.さまざまなストレージの選択肢を活用

合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト p.2

勉強するときはこの7つのベストプラクティスと照らし合わせて理解するようにするといいでしょう。 原理原則を押さえれば暗記量は減りますし、見たことがない問題が出てきたときも推測することができるようになります。

「裏側」を想像してみる

AWSはクラウドサービスですが、その裏側にはもちろん物理的なサーバーやデータセンターがありますし、そこで働いている人もいます。さらに言えばAmazonは一企業であり、当たり前ですが、顧客の満足度を高めつつ自社の利益を追求しています。

こうした裏の事情をちょっと想像してみると(もちろんAWSの中の人ではないので、本当のところはわかりませんが)、例えば耐障害性やサービスの制約、また課金タイミングや価格の高低等を覚えるときに、丸暗記にならずに済むのではないでしょうか。

英単語の意味を調べる

AWSのサービスにはそれぞれサービスの特徴を表すような名前が付けられています。
例えば、長期アーカイブ用のストレージサービスにGlacier(グレイシャー)というサービスがありますが、”glacier” はもともと英語で「氷河」という意味です。データが氷漬けになって冷凍保存されている様子を思い浮かべるとスッと頭に入ってきませんか?

用語やサービス名でわからない英単語が出てきたら、その意味を調べてみると覚えやすくなるかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
皆さんも是非、AWS-SAAに挑戦してみてはいかがでしょうか。

追記

記事をアップしようとした直前にこんな記事を見つけました。

3週間でAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト-とったので、勉強法などまとめてみる

この記事の方はUdemyの動画講座(これだけでOK! AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向けの20時間完全コース))を受講されたそうです。
確かにすごくよさそう・・・!!

本で勉強するのが苦手という方は、動画で勉強するのもアリかもしれませんね。


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